音楽が好きな中2の娘は勉強中にもイヤホンで流行りの歌を聴いています。
中2娘音楽聴きながら勉強した方が集中できる!
半信半疑で調べてみると、音楽聴きながらの勉強は「気が散る」などのデメリットだけではなく、「学習意欲が湧く」や「集中できる」といったメリットがあることが分かりました。
この記事では音楽聴きながらの勉強について、様々な研究データを調べて分かったメリット・デメリットに加え、音楽を効率的に取り入れる方法や集中できているかチェックするポイントをご紹介します。
- 研究データから分かった音楽聴きながら勉強するメリット3選
- 音楽聴きながら勉強するデメリット3選
- 勉強に効果的に音楽を取り入れる方法
- 集中できているかチェックするポイント3選
この記事を読んでデータに基づいたメリット・デメリットを知れば、余計な心配をせずお子さんを信じて見守ることができますよ。
\BGMで学習効率アップ/
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音楽聴きながら勉強データから見るメリット3選
イヤホンをして勉強している子どもを見ると、音楽聴きながらの勉強なんて集中できないのではないかと心配になりますよね。
様々な研究データを調べると、音楽を聴きながら勉強することはメリットもあると分かりました。
- モチベーションが上がり学習意欲が湧く
- ストレス軽減し気分転換できる
- 雑音を遮断し集中できる
音楽は勉強そのものの効率を直接高めるというよりも、気分や集中しやすい環境を整える“サポート役”として効果を発揮すると言えます。
音楽を聴く⇒自分の心と環境を整える⇒勉強効率アップ
それでは音楽を聴きながら勉強するメリットを研究データも交えて1つずつ詳しくご紹介します。
①モチベーションが上がり学習意欲が湧く
音楽を聴くと楽しい気持ちやワクワクした気持ちになりませんか?



確かに、音楽を聴くと気分が上がる!
2019年アメリカの学術誌に発表された研究データで、音楽は脳内でドーパミンを分泌し気分を上げて前向きな気持ちを高めると確認されました。こうした前向きな気持ちが学習意欲につながります。
ドーパミンは脳内で働く神経伝達物質の1つです。“やる気ホルモン”とも呼ばれ、快楽や楽しさを感じさせると同時に、前向きな気持ちを生み出す働きがあります。
音楽を聴くことによって生み出された前向きな気持ちを勉強に生かせば、勉強を始めるハードルが下がり取りかかりやすくなります。



私も音楽聴きながらお皿洗いをするとはかどる!勉強もはかどりそうですね。
②ストレス軽減し気分転換できる
2015年国際的な学術誌に発表されたドイツ大学の研究データで、音楽は主観的にも科学的にもストレスを軽減すると分かりました。特にリラックスする目的で音楽を聴くと効果が強く現れました。
このようなストレス軽減やリラックス効果は「音楽療法」としても活用されています。
音楽療法が医療現場で使われていることからも分かるとおり、音楽はストレス軽減やリラックスする効果が認められています。音楽を勉強に取り入れることは気持ちを切り替えるのに効果的です。
気分転換を目的とする場合は、音楽聴きながらの勉強ではなく勉強の合間の休憩中に好きな音楽を聴くと効果的です。
③雑音を遮断し集中できる
音楽聴きながらの勉強は周囲の音を覆い隠すことができます。ノイズや気になる生活音が聞こえづらくなり、気が散ることなく勉強に集中しやすくなるのは大きなメリットです。
ある音が別の音で覆い隠される現象を「マスキング効果」と言い、カフェで流れるBGMなど身近でも使われています。
無音で静かな図書館は、自分や他の人の字を書く音などほんの少しの音が気になったりしませんか?



カフェの方が人が多く、話し声もするはずなのに集中しやすいのはマスキング効果のおかげなんですね。
\ノイズキャンセリング機能搭載/
音楽聴きながら勉強するデメリット3選
音楽聴きながらの勉強はデータでも大きなメリットが確認されていますが、取り入れ方によってはデメリットとなります。



デメリットを知っておけば、効率的な勉強への取り入れ方を考えやすいですね。
- 暗記や読解の効率が下がる
- 難しい課題はキャパオーバーになりやすい
- 音量や曲調によっては気が散る
デメリットを把握して音楽を上手に取り入れていきましょう。
①暗記や読解の効率が下がる
音楽聴きながらの勉強で注意が必要なものは、暗記や長文読解と歌詞が入った音楽の組み合わせです。
暗記や長文読解と歌詞など言葉の情報処理に使う脳の部位は同じです。一度に複数の情報の処理が始まってしまい、理解や記憶の効率が落ちてしまいます。
勉強机で自分がノートを書いているのに、すぐ横で他の人が同じ机に参考書を広げて読もうとするようなものです。


順番に使えばいいのに同時にやろうとすれば、机がごちゃついて効率が悪くなります。
限られたスペースを取り合って邪魔しあっていますね。
暗記や長文読解を効率よく進めるためには歌詞の入っていない音楽を選びましょう。
②難しい課題はキャパオーバーになりやすい
数学の応用問題などの難しい課題に取り組んでいるときの音楽にも注意が必要です。
難しい問題はそれだけで脳をたくさん使うのに、リズムや歌詞がどんどん情報として入ってきて頭がキャパオーバーになってしまいます。
自分が机いっぱいに教材を見やすく広げて難しい問題を解いているのに、横から他の人がプリントをどんどん机に置いてくる状態です。


机の上が溢れかえり、見やすくしていた教材もぐちゃぐちゃになり、思考が止まってしまいます。
今までやっていた問題と同時に、脳は後からどんどん入ってくる情報の処理も始めてしまいます。それでも追い付かず情報過多となって頭も大混乱です。
脳をフル回転させるような難しい問題のときには、無音かできるだけ音量を下げて取り組んでみてください。
③音量や曲調によっては気が散る
ストレスを軽減したいと思って好きな音楽を聴きながら勉強しても、逆効果になる場合があります。
音楽の音量が大きい・テンポが速い・刺激が強いほど体と脳の“覚醒度”が上がり、適度を超えるとストレス反応が強まってしまいます。過度なストレスは学習効率を低下させる原因です。
自分が勉強している勉強机の隣で他の人が大声で騒いだり机を揺らしたりしている状態です。


落ち着けずイライラして集中できなくなり、勉強どころではなくなります。
これは想像がつきやすいとは思いますが、気になって目の前のことに集中できなくなりますね。音楽聴きながらの勉強に激しい音楽は避けましょう。
勉強中のBGMのテンポはゆったり歩くくらいの速さ、音量は隣の人と会話できるより少し小さめが目安です。
音楽聴きながらの勉強効果的なやり方
ここまでは音楽聴きながら勉強するメリットとデメリットについてお伝えしてきました。この章ではどのようなタイミングでどんなジャンルの音楽を取り入れれば効果的なのかを解説します。



子どもの好きな流行りの音楽は勉強中にはよくないかな?
勉強前はアップテンポの曲で気分を上げます。勉強中には暗記は歌詞なし、計算はリズムのいい音楽と内容によって選びます。休憩中は癒しの音楽、勉強後はごほうびとして自分の好きな曲でOKです。
お子さんの好きな音楽も、タイミングを間違えなければ勉強の強い味方になってくれますよ。
| 勉強前 | ポップス、ダンスミュージック、ロック |
|---|---|
| 勉強中 | 暗記・読解:クラッシック、ヒーリング、自然音 計算・作業系:ダンスミュージック、ロック |
| 休憩中 | アコースティック、クラッシック、ヒーリング 眠気があるときにはアップテンポもよい |
| 勉強後 | 好きなジャンルの曲 |
それではタイミング別に詳しく見てみましょう。
勉強前はアップテンポな曲でモチベーションアップ!
勉強前には癒しの音楽を聴くとリラックスしすぎてやる気が起きなくなる可能性があるので、好みのアップテンポな曲を選びましょう。ドーパミンが出て「やるぞ」という前向きな気持ちが高まります。
好きな音楽ほどドーパミン反応が強い傾向があるという報告もありますので、自分が「好きだな」「心地いいな」と感じる曲を選ぶのがおすすめです。



娘が好きな音楽聴きながら勉強する理由が分かりました!娘もモチベーションがアップすると感じていたんですね。
勉強前に聴くおすすめジャンルはポップスやダンスミュージック、ロックです。
勉強前にいつも同じ曲を聴くことで勉強の習慣づけにも役立ちます。この曲が流れたら机に向かうという合図となり、気持ちが切り替えやすくなりますので勉強前の曲を決めておくのも効果的です。
勉強中は内容によって音楽を使い分け
音楽聴きながら勉強するときには学習内容によって聴く音楽を変えると勉強がはかどります。
暗記や長文読解は歌詞のないクラッシックやヒーリング音楽・自然音、計算ドリルや図表作りなどの作業にはダンスミュージックやロックなどのテンポの良い音楽が最適です。



自然音ってどんなものがあるの?
勉強用としてYouTubeやAmazon musicなどの音楽配信サービスや専用アプリで聴くことができます。代表的な自然音をまとめました。
- 雨の音
- 風の音
- 鳥のさえずり
- 川のせせらぎ
- 焚火の音
休憩中は癒しの音楽で気分転換
勉強の合間の休憩中は基本的にリラックスできるアコースティックやクラッシックがおすすめです。眠気が強い場合はアップテンポの曲を聴きながらストレッチをするとリフレッシュできます。
ゆったりリラックスしたいのか、リフレッシュして眠気を吹き飛ばしたいのか、その時の状況によって音楽も変えてみてくださいね。
ついリラックスしすぎてダラダラしてしまう場合、休憩時間を“〇曲分”と決めておくと勉強と休憩の切り替えが上手にできます。



音楽をタイマー代わりにするんですね。
休憩中も自分に合った方法で上手に気分転換して、勉強を効率よく進めましょう。
勉強後は好きな音楽でごほうび!
勉強が終わったら大好きな音楽を聴いて自分のごほうびにしましょう。ジャンルは何でもOKです。
勉強後にごほうびとして聴くと勉強に達成感とポジティブな記憶が残ります。「勉強=イヤなもの」 ではなく「好きな音楽とセット」というイメージに変えるとまた勉強に取り掛かりやすくなります。
勉強後に音楽を聴くことは疲れた脳をクールダウンさせるのにも効果的です。寝る前の勉強の後には特に、穏やかな音楽で心身をリラックスさせると良い睡眠がとれますよ。



一生懸命頭を働かせた後は中々眠れないこともあります。音楽でクールダウンするのはとてもいい方法ですね。
音楽聴きながら勉強集中できてる?チェックポイント3選
音楽聴きながらの勉強は上手に取り入れればとても効率的だということが分かりましたが、やはり本当に集中できているか心配になりますよね。



娘は音楽が大好きなので、音楽を楽しんでしまっているのではないかと少し心配です。
お子さんが音楽聴きながら勉強していても集中できているのか、そっと見守りながらチェックできるポイントをご紹介します。
- 成績や小テストに反映されているか
- 曲をコロコロ変えて気が散っていないか
- 歌を口ずさんでいないか
それでは、効果的に音楽を取り入れられているか見極めるポイントを1つずつ見てみましょう。
①成績や小テストに反映されているか
音楽聴きながら勉強しているお子さんをしばらく見守って、成績やテストの点数の変化をチェックします。成績が上がっていれば集中して勉強ができていた証拠です。
ただ、テストの点数が下がっていても苦手な単元だっただけということもあります。上がったか下がったかではなく、「結果が出ていれば集中できていた」と考えましょう。
成績が上がらず他のチェックポイントでも気になる点がある場合でも、すぐに「音楽聴きながら勉強するのはダメ」とレッテルを張らないように注意しましょう。
- 音量を下げる
- 苦手な科目は音楽をやめる
②曲をコロコロ変えて気が散っていないか
音楽聴きながら勉強中にスマートフォンを触っている場合、曲をとばしたり好きな曲を探したりと音楽に気持ちが向いている可能性があります。



勉強に集中できていれば音楽は気にならなくなるはずですよね。
音楽が気になってスマートフォンを手に取る場合もありますが、「スマートフォンが目に入るから曲選びを始めてしまった」という場合もあります。
まずはスマートフォンを見えないところに置いて勉強を始める、調べものにスマートフォンを使う場合は電子辞書など別のツールで調べものをする、というのも集中するコツですよ。
- スマートフォンを引き出しにしまう
- 自然音にする
\勉強中のスマホ封印/
③歌を口ずさんでいないか
お気に入りのアーティストの曲を聴いている場合、いつの間にか一緒に歌っていることもありますよね。



好きな曲やよく耳にする曲は私もついつい口ずさんでしまいます!
勉強中にもかかわらず歌を歌ってしまっている場合は集中できていないと考えましょう。脳はマルチタスクが苦手なの複数の情報処理をしようとすると集中力は低下してしまいます。
大好きな曲は休憩中にリフレッシュとして思いっきり楽しんでくださいね♪
- 歌詞のない音楽にする
- 大好きな曲は勉強中以外に聴く
まとめ
- 研究データから分かった音楽聴きながら勉強するメリット①学習意欲が湧く②気分転換できる③集中できる
- 音楽聴きながら勉強するデメリット①暗記や読解の効率が下がる②難しい課題はキャパオーバーになりやすい③音量や曲調によっては気が散る
- 勉強前はポップスやダンスミュージックなど、アップテンポの曲で気分を上げる
- 暗記の勉強中はクラッシックや自然音などの歌詞のない音楽、計算の時はダンスミュージックやロックなどリズムのいい音楽が効果的
- 休憩中リラックスしたい場合はアコースティックなど癒しの音楽、眠気を吹き飛ばしたい場合はアップテンポを選ぶとよい
- 勉強後はごほうびとして自分の好きな曲を聴くと勉強にポジティブな記憶が残る
- 音楽聴きながらの勉強が集中できているかのチェックポイント①成績に反映されているか②曲をころころ変えていないか③歌を口ずさんでいないか
音楽聴きながら勉強は集中できないのではないかと疑いながら研究データや論文を調べ始めましたが、データからもデメリットだけではなく大きなメリットがあることが分かりました。
ジャンルや聴くタイミングなど音楽をうまく活用して勉強に取り組めば、楽しく効率的に学ぶことができるんですね。
娘の大好きな音楽を取り入れて勉強もはかどるなら一石二鳥です。
娘が集中できてないなと感じたときは「どんな音楽聴いてるの?」と寄り添いながら別のジャンルの音楽を提案するなど、見守る姿勢で応援したいと思います。
お子さんが音楽を聴きながら勉強していたら、すぐに「集中できないでしょ」と否定せず、チェックポイントを参考にそっと集中できているか確認してみてくださいね。










